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姫野嘉兵衛ファンの掲示板


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近所の犬の光景 投稿者:櫻井 投稿日:2014/09/14(Sun) 09:07 No.393

 こんにちは。姫野さんの『近所の犬』がいよいよ刊行されます。待ち遠しいですね。
 さて、私は姫野さんより数年年少で、滋賀県の片田舎に育ちました。子供の頃、犬を飼っていました。小さな集落ですが、向かいや隣、数軒先の家も、年下の友達の家も犬を飼っておりました。小学校への通学路でも、犬に出会いました。昭和40年代の子供のことですから、外で遊ぶことが多く、犬に接する機会は頻繁にあった筈です。
 ところがです。そのようななかでも、「犬の散歩」に接した記憶がありません。犬といえば、家の庭やその一角の犬小屋に鎖で繋がれているもの、鎖がちぎれんばかりに吠えかかってくるもの、というのがそのころの印象です。私の家の犬も同じです。たまに鎖を離すと、稲刈りを終えた田圃で嬉しそうに走っていた姿を父は覚えているようです。
 現在であれば、虐待の誹りを免れないのでしょうが、仕事が忙しくて時間が無いというのではなく、当時は、そもそも犬を散歩に連れて行くという認識が大人にも子供にも無かったように思うのです。
 教えて文容堂、教えて姫野さん。みなさんのご意見をお聞かせ下さい。

Re: 近所の犬 - 櫻井 2014/09/19(Fri) 19:18 No.394
 毎週金曜日は京都まで出掛けるので、一日我慢して京都駅の三省堂書店に出向きました。平積かと思いきや、「姫野カオルコ」の棚に『昭和の犬』と並んで立っていましたよ。
 上記の散歩とは無縁の犬の話があるかなと思いながら読み始めました。

姫野さんの本棚 投稿者:なつせ(管理人) 投稿日:2013/04/14(Sun) 20:37 No.139

以前書き込みのあった、姫野さんの本棚の件。

家の掃除をしたところ、古くからあった本棚に収納できたそうです。 
情報提供してくださった皆様、ありがとうございました。

(ブログから)
 >うれしいことに、このそうじにより、前からの懸案事項であった「本棚問題」が解決しました。
 >前から家にあった本棚で、東京から運んだ本はほぼ収納できました。古い本棚ですが、むかしむかし、おじいさんの大工さんが作ってくれたもので、がっちりした作りで、ガラスもついている。

最終回への回答 投稿者:文容堂 投稿日:2014/07/04(Fri) 14:18 No.352

 拝復。
 お返事すっかり遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

 私は回転寿司に並んだことはないのですが、酒場で隣席の客たちの会話に耳をそばだてることはよくあります。ほとんどは酔客の戯言ですが、時として深刻な相談事や男女の愁嘆場を目撃することもありました。ですから、あなたの言う簡便な「旅」という感覚はとてもよく理解できます。聞いている最中に、時間と空間が現実を離れたように感じた記憶が甦ってきました。

 さて、今回のご相談ですが、唐突に嚇怒なさるお父上の傍らで、常に無言で困惑の表情だけを浮かべていらっしゃるかのような印象を、私はお母上についてずっと感じておりました。

 世間一般に、娘の成長、ことに女性の美を身に纏っていくことに対して嫉妬する母親がいると言われています。その背景にあるのは、若き日に満たされなかった自らの願望であったり、夫との現在の生活における空虚感だったりする、と。

 あなたのお母さんにもそういった感情があったのかもしれませんが、いずれにせよ幾度にもわたるあなたへの振る舞いはあまりにも唐突で衝動的です。
 あんなことをしたら娘がどのように感じるか、という点に何の配慮もない行いは、小児的と言わざるを得ません。

娘の身体的および精神的な成長を認めることができず、無視したり貶めることでおのれの心を満足させる。段々と言葉遣いも乱暴になってきてしまいますが、そんな歪んだ自己実現に思えてきます。

 ですが、いっぽうで、あなたにお母様がなさったその行為の異様さはさて措いて、日々に目覚め、喰らい、眠りながら時をやり過ごし、生を営んでいたのであろう一人の人間の生身に触れたようで、(考えてみるとこの私の印象も奇妙なものではありますが)不思議な安堵の思いを覚えた、という部分も私にはありました。
 満員電車に乗り合わせるサラリーマンたちが、かならずどこかですし詰め状態を愛おしんでいるように(でなきゃあんなものには乗れませんよ、絶対に)、人間の生身の姿に触れることは、きっと私たちにとってどうしても欠かすことのできない営みなのではありますまいか。


 学生運動が社会的、政治的には結局どこにも行き着かず、激しい怒りと欲望――つまりはある種の動物的なものごととして処理されてゆくのをテレビの前で鑑賞したあさま山荘事件のあと、たしかに私たちは「がっかり臭」を発していたのだと思います。

あれはきっと、自分たちが本当は高邁な理想や精神によって何かを築き上げてゆくような存在ではなく、結局は食ってときたま性交し寝る以外のことは何もない、犬猫とたいして変わらない存在なのだと自覚した、私たちの体臭なのではなかったか。

 もちろん、その後の日本はオイルショックも乗り越えて、総じて経済的には発展を続けたわけですが、それは私たちの欲望をいかに刺激し続けるかという、ある意味では動物的な割り切りあってのこと。

「同棲時代」の、あの最初からどこにも辿り着かないことが分かりきっていながら始まるような二人の関係は、なんと申しますか、がっかりした体臭を確かめあうようなものだったのだろうと思います。

 自分や、自分の親きょうだいや、パートナーの体の臭いをわざわざ嗅いでみたくなることって、あるでしょう?

 もう何かの役に立たないことは明らかなインターナショナルを、それでも練習していた久本先生も、きっと自分の「がっかり臭」を密かに楽しんでいたのに違いありません。

常には忘れておりますが、私たちはきっとその程度には動物であり続けているのではなかろうか。

久本先生も、ジロウもキョウコも、わたしも、そしてお母上もあなたも。

みんなでがっかりしていたあの頃に、わたしたちの体からは常にも増して、とても濃い臭いが立ち上っていたのだろうと想像します。

ですので、お母上があたなに対して行った行為は、女としての嫉妬といったようなものではなくて、むしろ犬同士が相手の尻の臭いを嗅ぎ合うようなものだったのかもしれないとも思うのです。

れがあなたやあなたのお母上を貶める意図で書いているのでないことは、どうかお汲み取りいただきたい。

むしろ、「ああ、ここにも自分と同じ動物がいる」というような、密かな連帯感とともに記しています。

 ただ、一方でそら恐ろしくも感じるのです。こうして自分が動物であると語ることが、根本的にはとても享楽的な居直りではないかという疑い。そして、この居直りは麻薬にも似て、どこまでも心を深く侵してゆくのではないかという疑い。「身の丈にあった国作り」だの「ゆっくりと衰退するという生き方」だのがとても立派な哲学のように語られつつ、その実はなにもかもを諦めきってしまったかのような今の世の中に暮らすうちに、私たちの心はこの先どうなってしまうのだろうかと。

 パソコン内で情報を書き込んだり読み出したりする場所であるハードディスクには、落としたりするとだんだんと不良領が生じていき、何年かたってその不良領域が一定の割合を超えると突然使えなくなってしまうのですが、今回のお手紙を読みながら唐突に、そんなハードディスクの突然死のイメージが浮かんできたりもしたのでした。

 お母上とのことを考えるのをポイッと捨てる。

それはまだ子供だったあなたにとって、どうしても必要な心の防御だったのだろうと思います。それ自体は当然のことです。

ただ、何かの判断をポイッと捨てた瞬間、誰にでも(あたなにも、私にも)心の中に、ある種の不良領域が発生していくのではなかろうか。それ心の中にだんだんと積み上がっていって、年月を経ていったある日、ついに閾値を超えてしまい・・・。

 中年以降の人々で、なんだか恥や理性みたいなものがどうでもよくなってしまったような、茫洋として動物じみた表情になっている人がいますよね?
 あの表情は、いつかこの「ポイッ」の先にあるものなのかもしれません。

そして、お手紙の中に描かれたお母上もまた、「ポイッ」の果てにいる人なのではなかろうかと。

いい悪いの問題ではなくて、心の中の不良領域の問題として。

 いろいろなことを諦め続けて、お金のことやら健康やら、ポイッとしなければならないことがどんどん増えて、際限なく動物化してゆく私たちは、これからどんな表情になってゆくのでしょう。

 気の毒な親をもったあなたこそが気の毒なのですが、前にも書いたとおり、あなたからは心の受け皿にゆとりがある感じが伝わってきます。

親が吐く毒をも養分として糧にできたとしたら、なんと強靭な精神作用でしょう。

私はあなたがそんな女性であってほしいと思い、またそうであるという仄かな確信を抱いています。

あなたがこれから迎える人生を謳歌されますように。
私の心からの願いです。

敬具拝復

Re: 最終回への回答 - yomyom 2014/07/04(Fri) 14:24 No.353
新潮社『yomyom』vol.32(2014春号)掲載
姫野カオルコ・文容堂シリーズは、
「雑誌などでは、『読者の悩みに雑誌執筆者が答えるコーナー』的なものが」はよくある。だが『執筆者の悩みに読者が答えるコーナー』はない。このコーナーがあってもいいじゃないか」
ということではじまったものです。

初回『なんで?』から『乗合馬車』『はじめての一等』など、毎回、予想だにしないふしぎな家庭の実情が相談されてきました。(第三者のプライバシーを守るために私小説というかたちをとっていますが、主人公=光世(愛称ヒカル)の家庭内でおきたことについては100%「本当にあった話」です)

読者からの回答をすべて掲載する場所が、残念ながら『yomyom』にはありませんので、「読者代表」として文容堂店主が、毎回答えます。私小説として「文容堂は練馬区にある古本屋。1946年生まれ。男性」という設定を創作しました。そして「文容堂役」を新潮社内で募り2名が決まりました。2名で「文容堂」となり、毎回、光代の奇天烈な親についての相談に答えてきました。

2014春号掲載『私は何をされたのでしょうか?』は、最終回。文容堂の回答も最終となります。
文容堂シリーズの視聴率(?)は低かったとは思いますものの、それでも、毎回、光世の相談に、「こうだったのではないか」「ああだったのではないか」と「名推理」「名回答」を働かせてきてくださった読者のみなさん、さて今回の文容堂の回答(推理)は、いかがでしょうか? 貴方の推理と似ていたでしょうか、それとも全然似ていなかったでしょうか。

直木賞の贈呈式について 投稿者:櫻井 投稿日:2014/03/09(Sun) 19:52 No.261

はじめまして。ここ数年の姫野読者です。滋賀県在住で、先日は甲賀市で姫野さん寄贈の雛人形を観てきました。
さて、直木賞贈呈式(授賞式)の話題が記されていて、羨ましく拝読しているのですが、同式に参加された読者の方々というのは、姫野さんから招待状を送られた人達ということなのでしょうか。そもそも、同式に出席される方々はどのように選ばれるのかがわかっていないので、不思議に思いお訊ねする次第です。ご教示を賜れば幸甚です。

招待ファンの件 - 2014/03/10(Mon) 00:23 No.263
桜井さん、初めまして。
この広く姫野ファンに開かれたウェブサイトで、一部の招待されたファンが、それをひけらかすのはよろしくないと気をつけていたつもりでしたが、だんだん気を遣わなくなっている状態を恥じております。姫野先生の作品を愛する気持ちは皆様とお変わりないと信じております。浮かれてしまって申し訳ない。と、先ずはこの場を借りて、お詫びいたします。ゴメンナサイ。

それでは、
僭越ながら直木賞贈呈式招待ファンを代表して(良いのか?>俺?)僕がご説明致します。
あらかじめ申し上げますと、僕も詳しいことは存じ上げません。かなりの推測を交えます。

先ず、帝国ホテル2014/ 2/20(木)の第150回芥川・直木賞贈呈式、祝賀パーティに招かれた方の全体像について述べます。
出版関係者と、受賞者のご親族、恩師など仕事関係社、ご友人、これに加えて一部のファンだったと思われます。結婚式、披露宴の招待客のような、人選でした。
ちなみに、正確には、ご招待は、受賞者の作家先生からではなく、芥川・直木賞の運営母体である文学振興会理事長からの郵送での招待状送付です。
主催者が呼ぶ方、報道の方以外は、受賞者の方の選定と思われます。
親族、恩師、お仕事の関係者、ご友人は、疑問が無いと思います。
不思議なのは、僕ら一般人のファンが、どういう人選なのか?だと思います。
この点について、僕の推測を申し上げます。

ちなみに、僕の推測の範囲は、この掲示板に書き込みなさる方に限ります。おそらく、この掲示板に書き込んだ事が無い方(例えば出版社経由で熱烈ファンレターを書いて、先生の目にとまった方など)もいらっしゃると思われますが、僕には推測が及びません。
僕が推測出来る、このファンサイトに古くから書き込んでいるファンについて述べます。

・ 少なくとも、十年以上前から、このサイトに書き込みをされていた方で、現在まで継続してやりとりのある方です。
ただ、最近はツイッターや、ブログなどでのやりとりなど、ファンの活動も多様化しており、この掲示板ではほとんど見かけない方もいらっしゃいます。
ちなみにツイッターですと、本サイトの管理者である林なつせさん@natsehi をフォローすると、おおよそ姫野ファン(のうち、この掲示板経由で知り合った方々で、ツイッターアカウントを持っている方)の動きがわかると思います。
加えて、
おそらく、

・ 一度ならず出版社経由でファンレターを送った事がある人だと思います。(でないと、招待状の送り先がわかりません。)

そして、
それ以外にも、
・ 積極的にファン活動をしていた人たちです。

例えば、よるねこ(2002/ 8/10 集英社)が「すばる」に連載されていた当時、招待された皆さんは、毎月読者はがきに、姫野先生の短編についてコメントを書いて投函していました。
当時「すばる」の巻末「読者から」のコーナーは、毎月この掲示板に登場するファンのだれかのコメントが掲載されて、
「なんか当番制みたいですね。」
と微笑ましかったです。

・ それと出かけられる所には、出かけていました。
ずーっと以前、姫野先生が、横浜のカルチャー教室で講師を務められた際には、招待された人の半分以上は出席してました。
オフ会もそれなりに勝手にやってました。
最初は、受難が直木賞候補になった時で、
駅の改札を出た所で、単行本を見えるように構えるのが集合の合図で、みんな、恥ずかしがらず、しっかり受難の表紙を見えるように構えて集合しました。

・ それ以外に、それぞれ得意分野で活躍している人です。
ファンサイトの管理人=はやしなつせさんや、
公式サイトの管理人ジキル古賀さん、
「ちがうもん」(文春文庫2004/10/10)の挿画を手がけたつるさんは別格ですが、(つるさんの熱烈ファンっぷりは、公式サイトの情報掲示板の記事No.52でご紹介されています。)
・ 姫野先生もご覧になるとウワサのブログを長年続けているかたもいらっしゃいますし、
・ ロクさんは、掲示板で実施した公開読書会「終業式」の巻で、大活躍されましたし、(あの、カルト問題は、まだとってありますよ。僕はこのカルト問題を解くために、「終業式」一冊丸ごとテキストデータにしました。)

・ 普及に貢献したらしい「ツ、イ、ラ、ク」のインターネット公開読書会にも、皆さんで参加されて、
「三ツ矢を許して良いのか?」
など議論を白熱させました。

ちなみに、僕は一般に広く目につく書評サイトにレビューを書いています。あと、mixiでなつせさんのメールサービスを姫野カオルココミュに転載しています。

と、言うわけで、
「ずいぶん熱心な人が呼ばれたのだなぁ。」
と感じて頂ければ幸いです。
今後とも、共に姫野先生の作品の普及と伝導に努めて参りましょう。

手軽に出来るのは、閲覧する方が多い、この掲示板に、読後の熱い思いを書き込むことだと思います。

そして、貢献度大と認めてもらい、
次の機会=ノーベル賞授与式には、一緒に呼んでもらいましょう。
そして、一緒にストックホルムに参り、
共に、Grattis !と叫びましょうぞ。

訂正 - 2014/03/10(Mon) 00:40 No.264
訂正1.
正:櫻井さん、(誤:桜井さん、)ゴメンナサイ。

訂正2.
「ちがうもん」(文春文庫2004/10/10)つるさん版画は
正:表紙です。(誤:挿画)

訂正3.
正:姫野カオルコ(嘉兵衛)応援サイト・ジキル古賀のヒメノ式で行こう 情報掲示板1
(誤:公式サイトの情報掲示板)

以上、暗唱キー打ち込み損ね、訂正出来ませぬm(v_v)m

[補足]
長く書いたのに正しく疑問に答えてませんでした。
補足します。
・ 上記のように十年以上熱心にファン活動をしていて、
・ 姫野先生に認識されており(「初めまして、僕が楊です。」等サイン会などの機会に直接挨拶する機会があり)
・ ファン同士、公共の場でのコミュニケーションに問題ないと判断され、
・ ファンレターなどから住所と本名がわかる方
と言うような方が招待されたのではないかと思います。

実際に招待されたファンは、例えば「よるねこ」のDANサイン会の時に、奢ることなく他のファンの方と同様に行儀良く並び、
「どうすれば良いのかしら?」
と迷っている方を見つければ、
「こちらに並ぶようですよ。」
と声を掛け、花束やなにかプレゼントをしたくても、
「迷惑だろうから」
と遠慮し、
本が足りなくなりそうだと気がつくと、
「俺は「特急こだま東海道線を走る」でサインもらったから、他の人に譲る。」
と列を離れてしまうような人でした。

お礼 - 櫻井 2014/03/10(Mon) 09:00 No.266
楊さん、詳しく説明を戴き、有り難うございました。
これも不思議であった男性読者は理系が多いというのも、熱心に活動をされている読者の傾向がそうであるということなのかなと思いました。私は理系ではなく歴史系です。

ひどく桜の降る日であった 投稿者: 投稿日:2014/04/04(Fri) 22:53 No.297

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」(「雪国」川端康成)
「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。」(「坊ちゃん」夏目漱石)
「22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。」(「スプートニクの恋人」村上春樹)

冒頭の文章が強烈に印象に残り、人口に膾炙する小説は多々ありますが、
この季節に、なると思い出すのが
「ひどく桜の降る日であった。」(「変奏曲」姫野カオルコ)
です。

僕が住んでいる地域では、全国一番にソメイヨシノの開花宣言が出されました。今は散り始めています。
今週末は、「ひどく桜の降る日であった」とつぶやけるかも知れないと、期待して、鳥居くん(ツ、イ、ラ、ク)も愛でたであろう、お城の桜でも見に行ってこようかと思います。

「国境の長いトンネル」 - 2014/04/04(Fri) 23:02 No.298
関係ないけれど
皆さんは
「国境」を
「こっきょう」と読みますか?
「くにざかい」と読みますか?

コーヒーのコマーシャルで「こっきょう」と朗読されて以来「こっきょう」が主流派だと思いますが、
律令制の旧国名(現県境)を指しては「くにざかい」と読むのが自然ですよね。

たしかに「県境」は「けんきょう」と読むかも知れないけれど、
「けんざかい」と読んだ方がわかりやすいように思います。

県境に一票 - 50代会社員 2014/04/05(Sat) 06:33 No.299
冒頭の一文というのはあらためて見直してみるとなかなか味わい深いものがありますね。

私が好きなのは
「吉田は力持ちだったので、倉庫に勤めていた」(よるねこー心霊術師)

どこがとはうまく言えないんですが、姫野先生らしいと思いました。

「けんざかい」でした - 50代会社員 2014/04/05(Sat) 20:33 No.302
すみません。「けんざかい」と入力して普通に変換してしまいました。
タイトル当てクイズ - 50代会社員 2014/04/05(Sat) 20:42 No.303
ここでちょっとしたクイズです。
次の文はどの作品の冒頭でしょうか?

「ぱちん。ごく軽い衝撃がひとさし指の爪に。ちーっ。かすかな音。爪と皮膚との境目が、小気味よい滑りを感じる」

レベルは初級です。

タイトル当てクイズ2 - 2014/04/10(Thu) 23:32 No.307
えーい。当ててやる。
「蕎麦屋の恋」2004/09/25角川文庫です。
>「ぱちん。ごく軽い衝撃がひとさし指の爪に。ちーっ。かすかな音。爪と皮膚との境目が、小気味よい滑りを感じる」
ですね。経理の秋原課長がそろばんを使っているシーン。
「何故? 経理課長が、そろばんをはじくのが『蕎麦屋の恋』なの?」
と興味を持った方は、早速読み返してみましょう。

記憶に無かったので「よるねこ」「サイケ」など短篇集を一通り探してみました(^_^;)

>「吉田は力持ちだったので、倉庫に勤めていた」(よるねこー心霊術師)
もそうですが、読者が男性、女性の性別を意識する工夫がありますね。

では、僕からも問題。
「昔−。
198X年、フランス。」
レベルは初級です(笑)

タイトル当てクイズ - 50代会社員 2014/04/12(Sat) 21:02 No.310
楊さん正解です。

そろばんのシーンから始まる「蕎麦屋の恋」は、まるで映画の導入部のようで最初に映画化されるのではないかと思っていました。

続タイトル当てクイズ - 2014/04/15(Tue) 20:39 No.311
> 楊さん正解です。
\(^-^)/
「蕎麦屋の恋」は、特に情景描写が印象的な一冊でございました。

えー、では50代会社員さんの他の方にも答えて頂きたいので、問題をちょっと反省し(参加しやすい問題は、普及度×印象度だなと思い直し、)複数並立とします。

問1
「ぱちん。ごく軽い衝撃がひとさし指の爪に。ちーっ。かすかな音。爪と皮膚との境目が、小気味よい滑りを感じる」
> 回答済み「蕎麦屋の恋」です。

問2
「昔−。
198X年、フランス。」
> レベルは初級ですが、普及度は「レア」かな?

問3
「体育館の裏で女子の粛正がおこなわれようとしていた。」

さて、いかがでしょうか。

クイズ - 都子 2014/04/19(Sat) 21:45 No.312
こんばんは〜。
某ナショナルチェーンで「本の枕」フェアが大盛況だったのは一年ほど前でしたでしょうか?
クイズ、面白いですね。
全問、見た瞬間に分かるんですが…答えちゃっていいのかな。
2…ボヴァリー夫人
3…ツ、イ、ラ、ク

じゃあ私も。

問4「わしがインポになった原因を、紆余曲折をもって打ち明けることにする」

いやあ、パンチ効いてるよなあ、この書き出し。

無題 - 50代会社員 2014/04/25(Fri) 15:19 No.315
とりあえず・・・age(苦笑)
枕クイズ5 - 2014/04/26(Sat) 01:52 No.317
「本の枕」フェア
http://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20120725000000.html
面白そうですね。
例に挙げているのが
「ゆく河の流れは絶えずして〜」
「メロスは激怒した」
は、教科書に載っていますね。
「桜の樹の下には〜」
↑これ読んだこと無かった。今青空文庫で読みました。これこそ人口に膾炙される文句ですが、元ネタを知ると、ちょっと得意になりますね。
「スプリットタンって〜」
↑これ知らなかった。わたやさんと一緒の芥川賞受賞作なんですね。

ーーーー

都子さん、いずれも正解です。
では、僕も回答を
4…少年ジャンプがぼくをだめにした
ですねd(^-^)ネ!
枕でジェンダーを考えさせる作品が多い中で、特に閃光を放っているアヴァンギャルドな作品だと思います。ここに一つの到達点があります。

では、引き続き。
問5「いや、やめて、古賀さん」

いかがでしょうか。

Re: 問5の答 - 櫻井 2014/04/26(Sat) 16:45 No.320
こんにちは。すぐに答がわかる人も、すらすらと問題を書ける人も、どちらもすごいなと傍観するしかありません。
問5の答は『受難』ですね。たぶん。映画の冒頭がどうだったかは、まったく憶えていません。

Re: 追記 - 櫻井 2014/04/28(Mon) 19:47 No.327
 まったく憶えていませんと書きましたが、時間をおいて、う〜ん、う〜んと頭を絞ると、映画の冒頭は原作通りだったかも…。いや、そうに違いない。
 映画館に向かう道は桜が満開でした。

アマゾン売上ベスト10 投稿者: 投稿日:2014/03/21(Fri) 00:47 No.289

先日amazonの売上ランキングを調べました。(いちいち検索して、表示される順位を全出版物についてメモした>とてもローテクな手法です(^_^;))
「昭和の犬」で初めて姫野作品に接した人への「次のオススメ」の参考になるかと思い、ここに記します。
なお、amazonランキングは、Kindleと紙の本が別ランキングなので、それぞれ記します。

紙の本ランキング
1. 「昭和の犬」幻冬舎2013/9/10
2. 「ツ、イ、ラ、ク」角川文庫2007/2/25
3. 「リアル・シンデレラ」光文社文庫2012/ 6
4. 「すべての女は痩せすぎである」集英社文庫2004/6/25
5. 「リアル・シンデレラ」光文社2010/3/25
6. 「禁欲のススメ」角川文庫1993/10/25
7. 「ブスのくせに!最終決定版」集英社文庫2007/1/27
8. 「すっぴんは事件か?」ちくま文庫2012/9/10
9. 「桃−もうひとつのツ、イ、ラ、ク」角川文庫2007/7/25
10. 「整形美女」新潮社1999/1/20

リアル・シンデレラが、文庫(3位)と単行本(5位)の両方がランクインしています。
10位の整形美女は、何故か文庫よりも単行本が売れています。

Kindleのランキング
1. 「昭和の犬」幻冬舎2013/12/6
2. 「リアル・シンデレラ」光文社2012/6
3. 「受難」文藝春秋2012/9/20
4. 「すべての女は痩せすぎである」集英社2013/8/1
5. 「結婚は人生の墓場か?」集英社2013/11/18
6. 「ハルカ・エイティ」文藝春秋2014/1/17
7. 「レンタル(不倫)」角川書店2013/7/17
8. 「ツ、イ、ラ、ク」角川書店2012/10/1
9. 「ガラスの仮面の告白」角川書店2013/7/17
10. 「初体験物語」角川書店2013/7/17

Kindleランキングは、このあと処女三部作の残り二冊(喪失記(11位)、ドールハウス(12位))が続きます。
今年Kindleになった「ちがうもん」文藝春秋2014/1/17で、ほぼKindle版が出そろった形になりますでしょうか。
Kindle版で特異的に売れているのが「受難」(3位)です。
映画化で興味を持った方が、手軽に買えるKindle版を購入すると言うことでしょうか。

「オススメ」を考えるに際して、失念しておりましたが、
ランキングを記して思うのは、エッセイ、コラムも人気だと言うことです。
そう言えば、僕は、「昭和の犬」を読む前に、「ああ、禁煙vx.喫煙」を読んで涙を流したのでした。
マイ・ファースト姫野カオルコは、「ガラスの仮面の告白」でしたし。ただし、「ガラスの仮面の告白」は、当時の姫野先生の状況に似せた架空の作家がエッセイを書いたとしたら?と想定して記された、エッセイ風味の掌編小説です。(Wikipediaにもその旨記されています。)

Re:Amazonでもyomyom - yomyom−N 2014/03/21(Fri) 10:32 No.290
新潮社の文芸誌『yomyom』の、
2011年5月号掲載の『なんで? 』は、まさに滋賀県の話です。
この先、本の形になる(本として収録される)かどうか難しいと
ころなので、雑誌の形でお読みになることをお勧めいたします。

(株)新潮社営業部読者注文係
Tel:03-3266-5111
(バックナンバーは品切れになる場合がございますのでご了承
下さい。
Amazonでは中古品がございますが、こちらは配送や保管状態等、
弊社とは無関係です。参考までにおしらせするものです。)


Re: アマゾン売上ベスト10 - 櫻井 2014/04/05(Sat) 13:32 No.301
売り上げランキングを興味深く読みました。楊さんにはいつも話題をご提供戴き大変に有り難く思います。ところで、新潮社の『整形美女』は、読んだもののまだ購入できていないのですが、確か品切れだったはず…、と思い、同社のホームページで検索したのですが、やはり「在庫なし」になっています。あれれ?
 姫野さんの直木賞受賞で真先に思ったのは、「これで本が買える」という嬉しさと安堵感でした。街の書店の文庫の棚では、「ひ」のところには、まず東野圭吾があり、その次は、平岩弓枝だったりするわけです。実際、角川文庫はいくつかを重版してくれたので、嬉し涙で購入したわけですが、まだまだ品切本もあるようです。
 重版して欲しい本リスト、或いはランキングなどというのはどうでしょうか。もちろん、著者の意向で重版はできないというものもあるかもしれませんが。

Re:追記 - 櫻井 2014/04/06(Sun) 09:22 No.304
 済みません。書き込んだ者が責任を放棄してはいけません。
 各出版社のホームページで検索をした結果、文庫本で在庫なしと思われるものは以下の通りです。間違いがあるかもしれませんので、お気付きの方は修正をお願いします。
○新潮文庫
『整形美女』(2002年)、『コルセット』(2009年)
○角川文庫
 現在、サーバー調査のためサイトを閉鎖中とのことですが、昨秋に作成した手元のリストからその後に重版されたものを除くと下記のようになります。
『ガラスの仮面の告白』(1992年)、『禁欲のススメ』(1993年)、『初体験物語』(1998年)、『『愛は勝つ、もんか』(2000年)、ほんとに"いい"と思ってる?』(2002年)
○筑摩文庫
『すっぴんは事件か?』(2012年)
○光文社文庫
『蜜の眠り』(2000年)
 なお、姫野ブログ(2013.11.22 )で「絶版のしらせが文春から届く」とあった文春文庫の『ちがうもん』ですが、同社のホームページの検索では見付かったので、直木賞受賞を契機に重版されたのかもしれません。

Re: 重版の希望 - 櫻井 2014/04/10(Thu) 09:18 No.306
 私自身、これらは、いずれも品切れのため購入できていません。
 姫野作品を読んで、「姫野さんてどんな人なんやろ」という思いが生じてくると、「本当に個人的な、その人の日常でのこと」を記した「エッセイ」(姫野ブログ2013.04.22.)を読みたくなるかと思います。
 しかも、これらには、1.読んで面白い。2.「姫野カオルコ年譜」(随時更新)が作成できる。3.この「年譜」と照らし合わせながら小説を読むことで、「自伝的要素」の反映や有無を推測できる、という楽しみがあります。
 例えば、私などは、『初体験物語』を読んで、なるほどなるほどと、若い頃の姫野さんの「年譜」を作成していたのですが、「記憶力が並外れた姫野さんにしては、ここは年が合わへんのと違うやろか」と感じるところもあり(私の勘違いかもしれません)、ほかのエッセイも読んで傍証しなくては、という思いが強まります(未解決です)。
 角川書店さんには、是非とも『初体験物語』を重版して欲しくお願いを申し上げます。これは売れますよ。もちろん、ほかのものも全部です。

ハートネットTV 投稿者:櫻井 投稿日:2014/07/17(Thu) 23:00 No.365

 ハートネットTVを観ました。番組では姫野さんの『風のささやき』も紹介されていましたね。昨秋に書店で買い求めながら、読んでいませんでしたので、放送終了後、取り出して読み始めました。各編から介護に携わっている方々のそれぞれの事情や思いが伝わってきます。今回、増刷になったのは番組を観た視聴者の反響が大きかったからなのでしょう。

Re: ハートネットTV - 櫻井 2014/07/29(Tue) 08:40 No.376
 書店で確認したところ、増刷の日付は放送よりも前でしたね。
ダニーヤンさんですか? 投稿者:小梅 投稿日:2014/01/25(Sat) 12:51 No.227

ダニエルヤンさんでなかったらごめんなさい。お久しぶりです。ヤンソンさんは元気なんでしょうか。

ダニーヤンですっ(^_^)/ - やん 2014/01/27(Mon) 23:37 No.228
(^o^)/ハーイDaniel Yangです。(当時は、「だにぃ」と表記してました。)
B・ヤンソンさんとは、その後連絡とってません。
2001年5月の中国料理のお店でのオフ会の写真ひっぱだして確認しました。(みんな若い!)

ダニーヤンさんですか? - 小梅 2014/01/28(Tue) 18:35 No.229
人違いでなくてよかった!

いま、姫野さんの本を読み返しています。何度も何度も読み返した、終業式です。もちろん昭和の犬も読み返しています。

また書きこみします。あ、ジキルさんのサイトに書きこみしましたよ♪

終業式を読み返し始めると - やん 2014/01/28(Tue) 21:57 No.230
他のことが手に着かなくなって困る(^-^;
とりあえず、手元のメモ用紙に
「ゼリーは体によい。泥棒が狙っていた」と書いて、一旦本棚に仕舞います。

ちなみに、受賞の瞬間、僕は東京に出張中だったんですが、仕事だけで精一杯。昨年転勤になった高知県にとんぼ返りして帰ってきました。僕は、オフ会はツ、イ、ラ、ク重版記念が最後かなぁ。

ダニーヤンさんですか? - 小梅 2014/01/29(Wed) 21:21 No.231
Danielさんのサイトにも書きこみしました。読んでくださると幸いです。

こんな書きこみばかりで皆様ごめんなさい。また姫野さんのお話、つづけていきたいと思います。

犬吠埼に行ったのは午年 - やん 2014/01/29(Wed) 23:32 No.232
ジキルさんには、よろしくお願いしておきました。
しばらくするとメール返信していただけるのではないかと思います。
僕のサイトのBBSは、今はGMO運営になっていて、画像が貼り付けられるようになってましたので、犬吠埼画像を貼り付けてみました。
「受難」ゆかりの地として、犬吠埼を散策したのが、もう十二年前だと知り、時の経つのは早いものだと、衝撃を受けているしだいです(^_^;)

姫野さんと滋賀県 投稿者:櫻井 投稿日:2014/06/28(Sat) 19:40 No.351

 滋賀県では知事選挙が告示され、7月13日に投開票が行われます。これに向けて、『京都新聞』では「私流ふるさとへの視点 7.13滋賀県知事選」という連載が6月28日から始まりました。「湖国ゆかりの人たちに独自の提言を語ってもらう」という企画です。
 その第一回(三回連載のうち)は姫野さんで、見出しは「「びわこ県」発想に大胆さ」とあります。姫野さんの提言は、滋賀県は高齢者福祉が行き届いているが、特別養護老人ホームやグループホームについては、新築マンションの各階をグループホーム、食堂・風呂などの共同施設、保育所・学童クラブ、学生用などとして、若者とお年寄りが交流できるような在り方ができるような柔軟な発想が欲しい、公立図書館は新刊本やベストセラー本を揃えて書店の営業を妨害しており有料化の検討が必要ではないか、滋賀県の知名度は最下位であり「びわこ県」に変えるくらいの大胆な発想があってもよい、というようなことでした。
 さて、図書館についての姫野さんの提言には、滋賀県が2002年には県民一人あたりの貸出冊数と蔵書冊数が全国一位になったという前提があるものと思います。図書館を日々利用している者としては、有料化には抵抗があります。ただし、現在の図書館は、リクエストが殺到すると、それに応えるために同じ本を何冊も、時によっては十冊ほども購入するという傾向があるのは事実で、これには姫野さんと同じく大反対です。そのために、ほかの必要な本が購入できないということになります。ベストセラー本や○○賞受賞本を読んでみたい、というより見てみたいという思いは誰にでもあるとは思いますが、図書館への予約が百人を越えるというのは異常です。本当に読みたければ購入すればよく、お金の支出を抑えたいなら、金額に応じて一人頭百円を出せる人、二百円まで出せる人が共同購入すればよいのではと思います。予約を待っている間に次の話題本が出て、ようやく順番が来た時には興味は失せているでしょう。
 「びわこ県」については、姫野さんのユーモアだと思います。それ以前に「琵琶湖があるのは滋賀県」ということをもっと宣伝することが必要です。滋賀県庁やNHK大津放送局が固有名詞の「琵琶湖」ではなく、「びわ湖」などという言葉を常に用いているようでは話になりません。「びわこ」と「びわ湖」とは違います。まさか、静岡県や山梨県では「ふじ山」などと表記してはいないでしょう。長くなりました。

処女三部作 投稿者: 投稿日:2014/03/25(Tue) 01:47 No.291

姫野カオルコ(姫野嘉兵衛)のブログ
http://only5.himenoshiki.com/
で処女三部作を推しているようですので、
ファンを(勝手に)代表して、僕からもご紹介しましょう。

処女三部作は、姫野カオルコの初期の長編小説のうち、アラサーの処女が主人公の三作品です。
「ドールハウス」角川文庫1997/7/25
;「空に住む飛行機」主婦の友社1992/ 6、講談社文庫1994/ 4/15を改題
理加子29歳。

「喪失記」角川文庫1997/12/25
;「喪失記」ベネッセコーポレーション1994/ 5/16の文庫化
理津子33歳。

「レンタル(不倫)」角川文庫2001/2/25
;「レンタル(不倫)」角川書店1996/ 7/31の文庫化
理気子34歳。

三冊共にKindle版は角川文庫2013/7/17です。

足かけ5年で出版された3冊です。
この間に、別に小説やエッセイ集が8冊出版されています。

第一作「ドールハウス」プロローグは、
 ふつうの人。
 ふつう。
 ふつうのつきあい。
 ふつう。
と、「ふつう」と言う言葉へのわだかまりが提示されています。

これが三部作を通して語られるモチーフ(と僕が考えているテーマ)です。
具体的な内容は、ブログから参照して下さい。

姫野先生は、直木賞受賞作「昭和の犬」授賞式のスピーチで、
「世の中には、世の中にいる人の分、マイノリティーな感覚、感受性があると思う。」
と述べ、多くのマイナーな感覚に接することが出来る作品を提供することで、
読者の人生を豊かなものにしたい。と(僕が理解するところ、)の意味の事をお話しされましたが、
このコンセプトは、この三部作から、既に取り上げられていたワケです。

僕の個人的な事情をお話しすれば、処女三部作に接する直前まで、日常の生活において、
自分の常識を「ふつうは、こうするでしょ。」と主張し、
僕に文句があるときは「ふつうは、そう言うことしないよね。」と罵る人と生活をしていて、
全く僕の個性を省みない人にうんざりして、
疲れ果てていました。

仕方がないので、ふつうの人の顔をして、おとなしく生きていくしかないな。と絶望の淵にいました。

そんなときに、
「ドールハウス」
を読みました。

「あぁ、「ふつう」にうんざりするのは、僕だけでは無いんだ。」
と闇の中に光明を見た思いでした。

おそらく当時からの熱狂的なファンは、皆この三部作に雷に打たれたようなショックを受けて(本サイトの管理人さんの表現(^_^;))ファンになったのではないかと思います。
だから、姫野カオルコのファンは、皆、人の個性を認め、
自分の常識を「ふつうは、こうだろう!」と高飛車な態度で押しつける人はいません。

まだお読みでない方で、世を忍ぶために致し方なく普通の人の仮面を被っている方がいらっしゃったら、
是非ともオススメします。

注:本サイトの管理人さんが雷に打たれたようなショックを受けたのは、処女三部作ではなくて「ガラスの仮面の告白」です。
当の僕は、処女三部作の以前に4冊の姫野カオルコ作品を読んでいて、「あはは。面白いなぁ」と、単なる優れた娯楽作家として認識しておりました。
ちなみに、僕が自分のホームページで記している「ドールハウス」の感想文(1998年9月に記している)を読み返そうと思ったのですが、「ふつう」を自称する人への、怨念にも似た、憎悪に満ちた、既に本の感想を逸脱した憎しみの呪い(笑)で、自ら記した感想文ではありますが、読むに耐えませんでした(^_^;)

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