○もう私のことはわからないのだけれど/日経BP社
掛川市の本多彩子さん、小田原市の内藤伸治さん、名古屋市の水野千春さん、岐阜市の衣斐昭夫さん、釧路市の続木宏美さん……等々。
母、父、夫、妻、子供……。家族について、日本のどこかに暮らす普通の人が、ふともらしたつぶやきを姫野カオルコが写し取った掌編小説。
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ひとりで泣くこともあるあなたに贈る愛の詩。
2009/6月
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●コルセット/新潮文庫
流れてゆく。男の子の唾液がわたしの喉を。吸いついてゆく。男の子の指がわたしの体を。あるふたつの箇所をのぞいて。
−−硬質な筆致で描く、スノビッシュな階級小説。
優雅で官能的な4編のロンド。
美しく爛れた人生には、退屈しかない。建設的で生産的な人生をいかに歩むかと考えたり努力したり自己を鼓舞したりするようなことは、働かないと食べてゆけない人たちがすること。――官能から始まった純愛、倒錯した被虐趣味、すれ違った片思い、南の島での三日間の邪淫。それすらも退屈しのぎ。
2009/5月
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○ああ正妻/集英社
「お嬢さま」は「不条理な悪妻」だった!?
大手出版社に勤める小早川。妻はミッションスクール卒の「お嬢さま」、娘二人も妻の母校に通い、恵まれた結婚だと人は言う。しかしその驚愕の実態とは!? 「ふつうの結婚」のシュールさを突く快作!
"ただ、作品によっては事実度が非常に高いものもある。
『ああ正妻』がこれである。
ノンフィクションとして出すつもりですらいた。"
『ああ正妻』新刊にさいして/『小説すばる』カーテンコールより
2007/3月
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●ハルカ・エイティ/文春文庫
大正9年滋賀県生れ。大阪に嫁ぎ、戦火をくぐり抜け、戦後の自由な空気を吸い、平凡な人生を平凡に生きた女は、しかし決して後ろ向きになることがなかった。ヒメノ式「女の一生」、直木賞候補の傑作長編。
「この物語はモデル小説とでもいえばいいでしょうか、実在の方に、戦場での体験をはじめ、その方々が感じられたことを聞き取ったり、残っている書簡などを見せていただいたりして、ストーリーを展開させた小説です。題名の「ハルカ・エイティ」は伯母が1995年に、小学館の雑誌のグラビアで「元祖モダンガール、ハルカさん」として紹介されたことによります。(あとがきより)
2008/10月
 *単行本の装丁はこんなでした*
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●ツ、イ、ラ、ク/角川文庫
地方。小さな町。閉鎖的なあの空気。班。体育館の裏。制服。
渡り廊下。放課後。痛いほどリアルに甦るまっしぐらな日々−−。
給湯室。会議。パーテーション。異動。
消し去れない痛みを胸に隠す大人達に贈る、かつてなかったピュアロマン。
直木賞候補の長編。単行本刊行年には、
『本の雑誌』で「ベスト1だ!」(北上次郎)、
『週刊朝日』の書評担当者宇佐美貴子氏も『ダカーポ』において「ベスト1」にあげ、
「児童文学、青春小説、恋愛小説とも読める。作品の強度もギャグもテンションも高い、
素晴らしいエンターテインメント。なんでこれが直木賞じゃないんだ!」とコメント。
「こんなに笑った恋愛小説はない」(『週刊文春』米原万里)、
「こんなに主人公の幸せを願った小説ははじめて」(『読売新聞』角田文代)等々、
本読みのプロのあいだで凄まじいとさえ言えるほどの話題をさらった。
かの「同時代の人の小説を読まないぼくが唯一読んだのがコレ」という橋本治氏から推薦文も寄せられた。
2007/2月
 *単行本の装丁はこんなでした*
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●桃 もうひとつのツ、イ、ラ、ク/角川文庫
『ツ、イ、ラ、ク』の姉妹編
『ツ、イ、ラ、ク』で綴られた「あの出来事」が、同じ時に長命中学にいた6人には、どんなふうに映ったか。
彼らそれぞれに流れた時間を慈しむように丁寧に描かれたスピンアウト連作集。『ツ、イ、ラ、ク』読了後に最適の一冊。
鷲田清一氏(大阪大学学長)推薦。解説は『ああ正妻』の小早川正人氏。
2007/7月
 *単行本の装丁はこんなでした*
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●よるねこ/集英社文庫(03-3230-6393)
恐怖は日常にこそ潜んでいる・・・。
なにげない日常から始まる恐怖を題材に綴った著者初の恐怖小説短編集。
☆文庫版あとがきへ
2005/6月
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●蕎麦屋の恋/角川文庫
日常生活のはしばしに起こる情感の起伏を、さまざまな角度から物語にした短編集。総タイトルにもなった巻頭作品は、穏やかで淡い恋愛佳篇。 2004/9月 |
●『ちがうもん』/文春文庫(03-3288-1211)
(旧題 特急こだま東海道線を走る)
昭和30年代に子供時代を過ごした人にはおすすめ。子供の目から見た時代の空気、高度経済成長につきすすむ日本の原風景を見事に表現した情感あふれる逸
品。 2004/10月 |
●受難/文春文庫
修道院育ちのフランチェス子(イタリアはアッシジ出身の聖人フランチェスコの生まれ変わり)は、平成の千葉県犬吠埼に住んでいたが、ある日、おまんこに人面瘡ができてしまう。「おまえはダメ女だ」と朝な夕なに人面瘡から罵倒されつつも、けなげに働くフランチェス子。極北の笑いと奇想天外な物語の裏に、現代人のジェンダーを見つめる醒めた視線が光る直木賞候補作。初群に面白い姫野カオルコナンバーワン代表作。
(解説・米原万里) 2002/3月
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●整形美女/
新潮文庫(03-3266-5111)
旧約聖書のカインとアベルの章を下敷きに、美容整形の実態と恐怖をちりばめながら、幸福とはなにかを問うた哲学的物語。 2003/10月 |
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サイケ/
集英社文庫
性同一性障害は、同性愛者だけを指さない。ラクウェル・ウェルチを偏愛する小学生女児の目に映った1969年から70年にかけての時代。そしてサイケから
再びサイケにもどった時間を紡いだ短編集。 2003/6月 |
●ひと呼んでミツコ/
集英社文庫
公衆道徳を厳守するミツコはまじめな女子大学生。彼女にはサイキック能力が宿っていた。彼女はその力をまじめに用いる。2001/8月 |
●ABOAB/
集英社文庫
血液型を題材にしたショートショート集。ティーン向きライトノベル。1998/2月 |
●愛はひとり/
集英社文庫
大都市で働くひとり暮らしの女性の孤独と感傷を、散文詩風にまとめたリリカルな一篇。 1999/11月 |
●終業式/
角川文庫
高校生だったあのころ。テストにやきもきして、文化祭に全力投球、ほのかな恋心、理科室のすみっこでの長い立ち話……。静岡県の同じ公立高校に通った四人の男女は卒業してからも、時にすれ違い、行き違い、手さぐりで距離をはかりながらずっと互いに気にかけていた。
在校中から20年のあいだにかわされた手紙、出されることのなかった手紙、はがき、FAX、授業中のまわしメモetc.だけで全編が綴られるなかに、普遍的なかけがえのない日々が切実にうかびあがる―。姫野文学屈指、青春小説の傑作!
(解説/藤田香織)
1956年〜1962年生れの方には特にお薦めですが、世代を超えた普遍性のある一冊です。3月には『終業式』です。
2004/2月 |
●ガラスの仮面の告白/
角川文庫
地方上京者の日常の陰影を、乾いた悲哀で綴った随想風小説。1992/9月 |
●変奏曲/
角川文庫
双子の姉弟のリーインカネーションを、四つの時代を背景に綴った著者唯一の「いわゆる」恋愛小説。1995/1月 |
●ドールハウス/角川文庫
戦後なお日本の長子に負わされる「家」なるものの在り方を、主人公がめぐりあった小さな出会いを引きに語る。 1997/1月 |
●喪失記/
角川文庫
登場人物たちは常に食べている。食事光景から、キリスト教の影響のもとに育った主人公の「女性性」喪失感が浮かび上がる。 1997/12月 |
●レンタル(不倫)/角川文庫
『ドールハウス』『喪失記』につづく三部作完結編。
高度経済成長期を経て滑稽に崩れ去った美意識を遠景に描きつつ、地を踏みしめて歩む主人公の力強さ。 2001/2月 |
●バカさゆえ…。/
角川文庫
『あしたのジョー』『奥様は魔女』『アタック・1』など往年の名作へのオマージュかパロディか。マニアック爆笑小説集。単行本版はなく「オリジナル文庫」
として直接文庫として出版された。 1996/7月 |
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アッシュ/
徳間文庫
古典「平家物語」を題材にした学生時代の作品をはじめ、ブランド妄信を皮肉った一見セクシーコメディ、奇妙な論文、など初期作品を集めたもの。流行、風俗
の部分のみ、一部改稿。 1997/9月 |